M&A NEWS

2025/11/13

サンユー建設<1841>がMBO、株式非公開化へ

建設事業や不動産事業、ホテル運営などを手がけるサンユー建設は、建築事業周辺領域への展開や新規事業の開拓、意思決定迅速化のための組織改革などを進めるうえで、短期的な業績や株価動向にとらわれない経営体制が必要と判断した。また、上場維持コストの削減を図る。同社社長の馬場宏二郎氏と副社長の馬場雄一郎氏が代表取締役を務めるカバロ企画(東京都大田区)が、MBO(経営陣による買収)の一環としてTOB(株式公開買い付け)を実施し、株式を非公開化する。

サンユー建設はTOBに賛同を表明し、株主に応募を推奨している。

買付価格は1株当たり1600円で、公表前営業日の終値1171円に対して36.64%のプレミアムとなる。買付代金は約32億9500万円。買付予定数は205万9981株で、下限は95万7500株(所有割合23.94%)。買付期間は2025年11月13日~12月25日までの30営業日。決済の開始日は2026年1月6日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券で、復代理人は三菱UFJ eスマート証券。

創業家や資産管理会社などはTOBに応募しない。TOB成立後に株式交換を実施し、カバロ企画がサンユー建設の全株式を取得した上で、創業家がカバロ企画の株式を保有する構図になる。

サンユー建設は1950年に堀工務店として設立。1967年に現社名に変更した。2004年にジャスダック市場に上場(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。

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