M&A NEWS

2024/11/14

フェイス<4295>、MBOで株式を非公開化

フェイスは14日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。創業者で現社長の平澤創氏が代表を務めるGenesis1(京都市)がTOB(株式公開買い付け)を行う。買付代金は最大78億7300万円。スマートフォンの普及に伴い、コンテンツの流通方法や楽しみ方が激変する中、CDなどパッケージ商品の製造・販売や楽曲の配信受託などの従来型ビジネスモデルの見直しが急務になっており、非公開化で抜本的な経営改革を進める。同社は2024年3月期まで6期連続で最終赤字に陥っている。

買付価格は1株につき1220円で、TOB公表前営業日の終値379円に221.9%(3.2倍)のプレミアムを加えた。買付予定数は645万3535株。下限は所有割合24.87%にあたる275万7800株に設定した。筆頭株主のGenesis1は所有する41.79%の株式をTOBに応募しない。

フェイスはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証スタンダード市場への上場は廃止となる。

買付期間は11月15日~12月26日の30営業日。決済の開始日は2025年1月8日。公開買付代理人は野村証券。

フェイスは1992年に平澤氏が音楽・映像などのコンテンツ配信を目的に設立。2001年にジャスダック市場に上場し、2002年に東証1部に昇格。2022年4月に東証プライム市場への移行を経て、2023年10月に東証スタンダード市場に移行した。2014年にはレコード会社の日本コロムビアをTOBで子会社化した。

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