M&A NEWS

2024/11/11

西本Wismettacホールディングス<9260>、MBOで株式を非公開化

西本Wismettacホールディングスは11日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社の洲崎良朗会長・CEO(最高経営責任者)が設立したワイエス商事(東京都中央区)がTOB(株式公開買い付け)を行う。西本Wismettacは日本食・アジア食の専門商社。日本食・アジア食市場の世界的な広がりに対応し、より迅速で低コストな物流を実現するためには多額の投資が見込まれることなどから、中長期的な成長を優先するうえで非公開化が必要と判断した。買付代金は230億円。

買付価格は1株につき1930円。TOB公表前営業日の終値1336円に44.46%のプレミアムを加えた。洲崎会長・CEOや同氏の資産管理会社、関係財団の3者が所有する合計72.05%の株式はTOBに応募せず、残る株式を買い付ける。

西本WismettacはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。

買付予定数は1194万9775株。下限は設定しておらず、応募株式のすべてを買い取る。買付期間は11月12日~12月23日の30営業日。決済の開始日は12月27日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

西本Wismettacは日本食・アジア食の開発から販売・物流までを米国を中心にグローバルに手がける。1912年に神戸で創業し、1947年に西本貿易として法人化。2010年に持ち株会社制に移行し、2015年に現社名となった。2017年、東証1部に上場(2022年4月に東証プライム市場に移行)。

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