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2024/01/26

カゴメ<2811>、トマト加工品大手の米インゴマーに追加出資して子会社化



カゴメは米国事業持ち株会社を通じて、トマト加工品大手の米国インゴマー・パッキング(カリフォルニア州。売上高459億円、営業利益81億4000万円、純資産170億円)の持ち分50%を追加取得し、子会社化した。現在20%の持ち分比率を70%に高めた。インゴマーは加工用トマト生産(年間約155万トン)で米国2位、世界4位。カゴメは、米国でのトマト加工事業の強化を期待する。取得価額は約360億円。取得日は2024年1月26日(米国時間)。

インゴマーが手がけるのは、煮詰めて濃縮したトマトペースト、調理しやすいようにサイコロ状にカットしたダイストマトなどの一次加工品。カゴメは2008年、同社から一次加工品の調達を開始し、日本、米国、台湾、オーストラリアなどで、トマトソースやトマトケチャップといった二次加工品の原材料として使用している。2016年にはインゴマーに20%を出資し、持ち分法適用関連会社としていた。

米国のトマト加工事業については、これまで種子開発・販売と二次加工を手がけてきたが、インゴマーを傘下に収めることで新たに一次加工の機能を取り込む。インゴマーは出資農家・契約農家との生トマト栽培でも強みを持つことから、米国におけるバリューチェーンの強化につながると判断した。

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