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ハピネットは14日、ブロッコリーにTOB（株式公開買い付け）を実施すると発表した。ハピネットは2015年にブロッコリーに出資し、現在29.72％を保有する筆頭株主。TOBを通じて残る株式を取得し、完全子会社化する。経営を一体化することで、アニメ、ゲーム、音楽、映像などのコンテンツを中心とするエンターテインメント事業の強化につなげる。買付代金は最大92億2090万円。ブロッコリーはTOBに賛同している。

買付価格は1株につき1500円で、TOB公表前営業日の終値1018円に47.35％のプレミアムを加えた。買付予定数は614万7270株。買付予定数の下限は36.94％にあたる323万1500株。買付期間は4月17日～6月13日。株式7.77％を保有する第2位株主でアニメ関連キャラクター商品販売のアニメイト（東京都板橋区）、3.9％を保有する第3位株主でカードゲーム大手のブシロードはそれぞれ全株式をTOBに応募する予定。決済の開始日は6月20日。公開買付代理人は大和証券。

ブロッコリーを傘下に収めるハピネットはおもちゃ卸の国内最大手で、バンダイナムコホールディングスが26％余りの株式を持つ筆頭株主となっている。

一方、ブロッコリーは1994年に設立。1996年7月に直営小売店「ゲーマーズ」の第1号店を東京・池袋に開店し、その後、オリジナルキャラクター「デ・ジ・キャラット」などのコンテンツを生み出した。2001年にジャスダック市場に上場。2022年4月に東証スタンダード市場に移行。