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オフィスでのコーヒーサービスやカフェ・レストラン事業を手がけるユニマットライフ（東京都港区）は9日、49.57％（間接保有を含めると55.03％）の株式を保有する子会社のカッシーナ・イクスシーに対して株式公開買い付け（TOB）を実施し、完全子会社化すると発表した。カッシーナ・イクスシーの非公開化が狙い。カッシーナ・イクスシーは同日、本TOBに賛同の意見を表明するとともに、同社株主に対して応募を推奨することを決議した。

買付価格は１株当たり1220円で、公表前営業日での終値940円に対して29.79％のプレミアムとなる。買付予定数は191万3235株で、下限は64万8520株。応募が下限に満たない場合は買い付けしない。買付代金は約23億3400万円。買付期間は2月10日から3月27日までの30営業日。決済の開始日は3月31日。公開買付代理人は大和証券。

カッシーナ・イクスシーは1975年に設立。1980年にイタリアのカッシーナ社（Cassina S.p.A.）と提携し、同社の独占代理店など高級家具販売を手がけている。2003年にはJASDAQ市場（現東証グロース市場）に上場した。ユニマットライフは完全子会社化により、両社共通の顧客である富裕層をターゲットに相互でサービス提供を推進し、新規顧客の獲得に寄与できるとみている。