M&Aニュース

UTグループは、ベトナムで人材派遣・請負事業を手がける現地子会社Green Speed Co., Ltd.（GS有限会社、ビンズオン省。売上高12億7000万円、営業利益6000万円、純資産3億1500万円）の全持ち分を、創業者のLe Van Hoang氏に譲渡することを決めた。同じベトナム子会社であるGreen Speed Joint Stock Company（GS株式会社）に現地での人材サービス事業を全面的に集約したのを受けた措置。譲渡価額は2億9500万円。譲渡予定は2022年12月末。

UTグループは2020年にGS有限会社など2社を傘下に持つGS株式会社の株式51％を取得して子会社化し、海外で初めての人材サービス事業に乗り出した。ベトナム国内では、中国の代替地として外資系企業の製造拠点を新増設する動きが続いており、人材サービスの活用が加速している。とりわけ、GS株式会社では日系企業からの人材需要が急速に膨らんでいるという。こうした中、意思決定の迅速化や経営の効率化を目的に、ベトナムでのすべての事業についてGS株式会社への事業移管を進めていた。

GS有限会社の全持ち分の譲渡相手であるLe Van Hoang氏は同社の創業者であり、現在、GS株式会社の代表取締役を務めている。