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2022/08/19

米投資ファンドのEVO FUND、ホテル運営のレッド・プラネット・ジャパン<3350>をTOBで子会社化

米投資ファンドのEVO FUNDは19日、訪日観光客向けを中心に低価格ホテルを運営するレッド・プラネット・ジャパンにTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化すると発表した。レッド・プラネット・ジャパンの親会社であるシンガポールRed Planet Holdings Pte. Ltd.が所有する全株式70.5%を取得するのが目的。買付価格は1株につき11円。買付代金は約4億4700万円。レッド・プラネット・ジャパンの東証スタンダード市場への上場は維持される見通し。

買付価格の11円はTOB公表前日の終値56円に対して80.36%のディスカウントを行った。一般株主からTOB応募がないことを想定している。買付主体はEVO FUND傘下の米国EV O FUND LLC(デラウェア州)。

買付期間は8月22日~9月16日。決済の開始日は9月27日。公開買付代理人はフィリップ証券。買付予定数は所有割合70.5%にあたる4069万2453株(下限も同じ)。

レッド・プラネット・ジャパンは現在、東京・五反田と札幌市の2カ所でホテルを運営している。コロナ禍で訪日観光客やビジネス客の宿泊が減り、運転資金を確保できないといった危機的な状況に直面。2020年12月期、21年12月期は2年連続して14億円前後の営業赤字を計上した。

レッド・プラネット・ジャパンの前身は、1999年に音楽CD・レコードの企画・制作などを目的に神奈川県大和市に設立されたダイキサウンド。2013年にホテル業に進出し、14年に現社名に変更した。2010年にジャスダック市場に上場した。

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