M&A NEWS

2022/08/15

アジア開発キャピタル<9318>、投資子会社アジアインベストメントファンドをシンガポール社に譲渡

アジア開発キャピタルは、投資子会社のアジアインベストメントファンド(AIF、東京都中央区。売上高6億3400万円、営業利益5億4400万円、純資産12億4000万円)の全株式を、シンガポールの卸売会社GALLANTLION RESOURCES PTE. LTD.に譲渡することを決めた。内部管理体制の改善に伴う子会社整理の一環。譲渡価額は10万円。AIFは6月に、敵対的買収を昨年仕掛けた東京機械製作所から短期売買による利益約19億4000万円の支払いを求める訴えを起こされている。譲渡予定日は2022年8月22日。

AIFの株式譲渡に合わせ、同社とその子会社に対する貸付債権計5億1000万円も譲渡する。

AIFは昨年7月から東京機械の株式を短期間に約4割まで買い集め、9月に一部株式を売却、19億円超の売却益を得ていた。金融商品取引法では主要株主による短期売買利益の返還請求権を定めている。

東京機械は昨年10月に臨時株主総会で買収防衛策導入の承認を得たが、AIFとの間で訴訟に発展。最終的に買収防衛策の発動を認める司法判断が確定し、AIFは敵対的買収から撤退を表明した。

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