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2022/08/10

シノケングループ<8909>、国内投資ファンドのインテグラルと組んでMBOで株式を非公開化

シノケングループは10日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。国内投資ファンドのインテグラル(東京都千代田区)と組んでTOB(株式公開買い付け)を実施し、全株取得を目指す。買付代金は最大533億円。シノケンはアパート事業を主力に、REIT(不動産投資信託)事業や海外事業に力を入れているが、コロナ後を見据え、業態の進化と多様化を大胆に進めるためには非公開化が望ましいと判断した。シノケンはTOBに賛同している。

TOB主体はインテグラル傘下のSKライフサポート(東京都千代田区)。シノケン株の買付価格は1株につき1600円で、TOB公表前日の終値1099円に45.59%のプレミアムを加えた。買付予定数は3332万5056株。買付予定数の下限は所有割合62.87%にあたる2150万9600株とした。買付期間は8月12日~9月26日。決済の開始日は10月3日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

TOBが成立すれば、公開買付者を存続会社としてシノケンを吸収合併する。シノケン創業者で株式22.31%を保有する筆頭株主の篠原英明社長は合併後の存続会社に8%程度出資する予定となっている。

シノケンは1990年に篠原氏が福岡市でシノハラ建設システムとして設立し、アパートの開発・販売を主力としてきた。2002年に株式を店頭登録し、2004年にジャスダック市場に上場。持ち株会社制への移行に伴い、2007年にシノケングループに社名を変更。現在は東証スタンダード市場に上場する。

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