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2022/01/21
日本製鉄<5401>、タイの電炉大手GスチールとGJスチールを子会社化
日本製鉄は21日、タイの電炉メーカー大手のGスチール(バンコク。売上高717億円、税引き前利益△41億7000万円、純資産552億円)、GJスチール(同。売上高394億円、税引き前利益△20億9000万円、純資産439億円)の2社を子会社化すると発表した。米投資会社アレス・マネジメントの傘下ファンドが保有するGスチール株49.99%とGJスチール株40.45%のすべてについて、2月をめどに計約340億円で取得する。続いてTOB(株式公開買い付け)を行い、完全子会社化することにしており、買収総額は最大880億円となる見通し。
日本製鉄は1960年代からタイに製品加工拠点を設け、現地の自動車や家電などの製造業向けに高級鋼の需要に応えてきた。一方、タイでは高級鋼以外のボリュームゾーンである一般的な薄板製品の需要も堅調に推移している。こうした中、ASEAN(東南アジア諸国連合)域内で鉄源一貫生産体制の確保をかねて検討していた。
GスチールとGJスチールはいずれもタイ証券取引所に上場し、同国で唯一の電炉から熱延工程までの一貫製造設備を持つ。両社合わせた熱延生産能力は年間約300万トン。電炉は鉄スクラップを原料とし、鉄鉱石を溶かす高炉に比べ、二酸化炭素の排出を抑えられる。両社の買収は脱炭素化への取り組みを加速する狙いも込められている。
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