M&A NEWS

2021/11/15

三井物産<8031>、メンタルヘルスケア事業のヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス<6575>をTOBで子会社化

三井物産は15日、東証マザーズ上場でメンタルヘルスケア事業や人材派遣を手がけるヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を行い、完全子会社化すると発表した。買付代金は最大31億5200万円。病院・クリニック、医薬品開発、検査診断、医療・健康データなど「ウェルネス事業」の拡充に向けた一環。ヒューマン・アソシエイツはTOBに賛同している。

TOBの実施主体は三井物産がウェルネス事業の中間持ち株会社の位置づけで10月半ばに設立したMBK Wellness Holdings(東京都千代田区)。ヒューマン・アソシエイツ株の買付価格は1株につき915円で、TOB公表前日の終値688円に32.99%のプレミアムを加えた。

買付予定数は344万5876株。買付予定数の下限は所有割合66.67%にあたる229万7400株に設定した。ヒューマン・アソシエイツ株式31.24%を保有する筆頭株主の大和PIパートナーズ(東京都千代田区)、13.42%を保有する第2位株主でヒューマン・アソシエイツ社長の渡部昭彦氏らの大株主は保有株をTOBに応募することにしている。

買付期間は11月16日~12月28日。決済の開始日は2022年1月6日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

三井物産は2020年4月にベストセラー「家庭の医学」の出版で知られる保健同人社(東京都港区)を買収。これを受け、ウェルネス事業のサービスメニューと顧客基盤の拡充にアクセルを踏み込んでいる。

ヒューマン・アソシエイツは1990年に和栄の社名で発足。2018年4月から東証マザーズに上場。

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