M&A NEWS

2021/11/09

東京貴宝<7597>、MBOで株式を非公開化

宝飾品卸大手の東京貴宝は9日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社の政木喜仁社長が設立した新会社「おがの」(東京都港区)がTOB(株式公開買い付け)を行い、約70%の株式を買い付ける。買付代金は最大7億5617万円。宝飾品の国内市場が縮小する中、非公開化で新規事業や海外展開などの構造改革を加速する。創業家の世代交代を見据え、資産管理の最適化や相続対策を図る狙いもある。東京貴宝はTOBに賛同している。TOBが成立すれば、ジャスダックへの上場が廃止となる見通し。

東京貴宝株の買付価格は1株につき2575円で、TOB公表前日の終値1950円に32.05%のプレミアムを加えた。買付予定数は所有割合69.89%にあたる29万3662株。買付予定数の下限は36.57%にあたる15万3651株で、これについては創業家やその関係者がTOBに応募することになっている。買付期間は11月10日~12月22日。決済の開始日は12月29日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

東京貴宝は1960年に設立。1998年に株式を店頭登録(現ジャスダック)した。

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