M&A NEWS

2021/10/28

ルネサスエレクトロニクス<6723>、イスラエルのアナログ半導体企業「セレノ」を子会社化

ルネサスエレクトロニクスはイスラエルのアナログ半導体企業、セレノ・コミュニケーションズ(ラーナナ)を買収すると発表した。米国にあるセレノの持ち株会社(デラウェア州。売上高42億2000万円、営業利益△9億8100万円、純資産△1億9700万円)の全株式を約359億円で取得し子会社化する。2021年12月までの買収完了を見込む。

セレノはWi-Fi向けの半導体に強みを持ち、高解像度画像技術を組み合わせ、家庭での高齢者の見守りやホームセキュリティー、自動車の安全運転、ネットワーク化した工場の稼働などに用途を広げている。ルネサスは同社を取り込み、IoT(モノのインターネット)、社会インフラ、産業、自動車分野などのアプリケーションとして需要が高まる低電力のコネクティビティー(相互接続性)技術をグローバルに提供する。

ルネサスは米国に設立する買収子会社とセレノの持ち株会社の合併(逆三角合併)を実施する。合併対価としてセレノの株主に現金が交付される一方、買収子会社の株式がセレノの発行済み株式に転換されることにより、セレノを完全子会社化する。

セレノはイスラエルに設計拠点を持ち、同国のほか、ウクライナ、インド、中国、台湾などにも展開している。

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