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大日本木材防腐は、MBO（経営陣による買収）で株式を非公開化すると発表した。同社社長の鈴木龍一郎氏が経営する材惣木材（名古屋市）がTOB（株式公開買い付け）を実施する。買付代金は最大15億7656万円。住宅業界を取り巻く環境が厳しい中、機動的な経営判断を可能にし、人材・設備・資金などの経営資源の共有化を進めるのが狙い。大日本木材防腐はTOB成立後に上場廃止となる予定。

材惣木材は現在19.81％の株式を所有している。鈴木氏とその親族は保有株（合計27.13％）をTOBに応募するが、鈴木氏の母とその関連会社（合計13.69％）はTOBに応募しない。

買付価格は1株につき575円で、TOB公表前営業日の終値370円に対して55.41％のプレミアムを加えた。買付予定数は274万1847株で、下限は所有割合33.20％にあたる136万9000株。

買付期間は2016年11月14日～2017年1月10日。決済の開始日は1月16日。公開買付代理人はSMBC日興証券。

大日本木材防腐は1921年設立の老舗建材メーカー。1949年に名証2部に上場した。