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投資ファンドのフェニックス・キャピタルは傘下の投資事業組合を通じて、総合小売業のユニーグループ・ホールディングス（愛知県稲沢市）が所有するパレモの株式をTOB（株式公開買い付け）により取得することを決めた。ユニーグループHDは現在62.22％の株式を所有している。買付代金は最大7億6000万円。TOB成立後もパレモは上場を維持する。

ユニーグループHDは2016年9月1日付でファミリーマートと経営統合する予定で、事業構造改革の一環からパレモの譲渡先を探していた。パレモはTOBに賛同している。

買付価格は1株につき100円で、TOB公表前営業日の終値294円に対して65.99％ディスカウントした水準。買付予定数は所有割合63.10％にあたる760万株で、下限はユニーグループHD所有分と同じ749万3442株。買付期間は2016年9月5日から10月17日まで。決済の開始日は10月24日。公開買付代理人は東海東京証券。

パレモは1981年にユニー（現ユニーグループHD）の一事業部門として発足し、1984年に分社化した。女性向けの衣料品や生活雑貨の販売事業を展開してきたが、アパレル製品の低価格化などにより業績が悪化。ユニーグループHDは将来的な業績拡大が期待できないとして株式の売却を決定した。