M&A NEWS

2014/10/30

コムテック<9657>、MBOで株式を非公開化

コムテックは30日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社取締役会長で、第2位株主の伊倉佳紀氏が設立したYIホールディングス(神奈川県小田原市)がTOB(株式公開買い付け)を行う。伊倉氏の保有分(所有割合19.98%)、同氏の資産管理会社のアサヒ商事の保有分(同27.56%)を除く52.46%の株式取得を目指す。買付代金は最大27億1800万円。景気低迷などで事業環境が厳しさを増す中、中長期的な観点から事業の再構築や新規ビジネスなどへの投資を行うには、株式の非公開化が必要と判断した。TOBが成立すれば、コムテックのJASDAQへの上場は廃止となる見通し。コムテックはTOBに賛同している。

買付価格は1株につき930円で、TOB公表前日の終値760円に22.4%のプレミアムを加えた。買付予定数は292万3528株。下限は所有割合26.22%にあたる146万1115株に設定した。買付期間は2014年10月31日~12月15日。決済の開始日は12月22日。公開買付代理人は三田証券。

コムテックは1976年設立で、ITを活用したアウトソーシングサービスを手がけている。1991年に株式を店頭登録し、2004年からJASDAQ上場。

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