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2024/05/28
旭化成<3407>、スウェーデンの製薬企業カリディタス・セラピューティクスを子会社化
旭化成は28日、スウェーデンの製薬企業、カリディタス・セラピューティクス(ストックホルム。売上高177億円、営業利益△55億円、純資産49億3000万円)を約1739億円で買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)を7月中旬から実施し、全株式を取得する。腎疾患領域での医薬品事業の拡大につなげる狙い。カリディタスは腎疾患向け治療薬を米国、欧州などで展開する。旭化成は2020年に腎移植手術患者向け免疫抑制剤を手がける米国ベロキシス・ファーマシューティカルズを約1430億円で傘下に収めており、開発や販売面の補完などの相乗効果を見込む。
カリディタスは2004年設立で、ナスダック・ストックホルム市場に2018年に上場。2020年には米国ナスダック・グローバル・セレクト市場にも上場した。旭化成は今回のTOBについて、カリディタスの経営陣、主要株主から同意を得ている。TOBは7月18日に始まり、9月中に完了する見通し。
カリディタスは専門治療領域に特化した医薬品企業。持続的な腎障害と腎不全を引き起こすIgA腎症という希少疾患の治療薬として初めて承認(米国、欧州、中国)された「タルペーヨ」を主力製品とする。2031年3月期以降に、最大で年間約780億円(5億ドル)の売上高が見込めるという。
旭化成は「マテリアル」、「住宅」に続く第3の柱として「ヘルスケア」を位置付ける。このうち、「ヘルスケア」では医薬品事業と医療機器事業を両輪として2031年3月期に売上高1兆円(2024年3月期5538億円)、営業利益2000億円(同485億円)を目指している。
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