M&A NEWS

2021/08/18

オンリー<3376>、MBOで株式を非公開化

オンリーは18日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。同社創業者で筆頭株主の中西浩一取締役相談役らが新設した紳士服中西(京都市)がTOB(株主公開買い付け)を実施し、全株式の取得を目指す。買付代金は最大36億9679万円。オンリーはMBOに賛同している。主力の紳士用・婦人用スーツはビジネスウエアのカジュアル化で需要が減っていたうえ、コロナ禍によるテレワーク導入などで市場がさらに縮小。中長期的な観点から経営改革を進めるには非公開化が必要だと判断した。

オンリー株の買付価格は1株につき765円で、TOB公表前日の終値549円に39.34%のプレミアムを加えた。買付期間は8月19日~10月1日。買付予定数は483万2418株。買付予定数の下限は所有割合67.69%にあたる327万1160株。30%余りの株式を持つ中西氏をはじめ創業家が保有株式34.64%についてTOBに応募する。

決済の開始日は10月8日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(復代理人はauカブコム証券)。

オンリーは1970年に前身のオーダースーツ専門店「紳士服中西」として中西氏が創業。2005年にジャスダックに上場し、東証2部を経て2016年8月から東証1部に昇格。スーツやシャツなどを取り扱い、「ONLY PREMIO」「ONLY」などのブランドを展開する。都心部路面店、商業施設内への出店を中心に59店舗を持つ。

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