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2021/08/10

第一生命ホールディングス<8750>、豪生保のウエストパック・ライフを740億円で子会社化

第一生命ホールディングスは10日、豪州金融大手、ウエストパック銀行グループ傘下の生命保険会社ウエストパック・ライフ(シドニー。保険料等収入897億円、純利益△143億円、純資産1440億円)を買収すると発表した。豪子会社を通じて100%の株式を取得する。取得価額は約740億円。豪での保険会社買収は3社目で、成長市場と位置づける同国での事業を拡大する。第一生命HDはウエストパック・ライフに出資も予定しており、株式取得と合わせた総投資額は約1011億円となる。2022年8月から23年1月までの買収完了を見込む。

ウエストパック・ライフは豪州全土で生保事業を展開し、「Westpac」「St. George」「BT」などのブランドで定期保険、高度障害保険、所得補償保険を販売する。

第一生命HDは2011年に1000億円近くを投じて豪生保のTOWER Australia Group Limited(現TAL Dai-ichi Life Australia Pty Limited、シドニー)を買収し、豪市場に参入した。TALを足掛かりに2019年には同じく豪生保のサンコープライフ(ブリスベン)を530億円超で子会社化。今回のウエストパック・ライフもTALを通じて子会社化する。

TALは豪の保障性商品市場でトップシェア(保有年換算保険料ベース)を持ち、来店型のアドバイザー、通販型のダイレクト、法人向けのホールセールなどの販売チャンネルで商品を提供している。ウエストパックを傘下に取り込み、取り扱い商品の多様化や販売チャンネルの拡大につなげる。

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