M&Aニュース
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2021/02/05
創業家がゼネテック<4492>にTOB
ゼネテックは5日、同社創業者で社長の上野憲二氏が設立した資産管理会社のKEN&パートナーズ(神奈川県大和市)がゼネテックに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOBを通じて創業者一族による同社株式の所有形態を見直すのが狙いで、個人名義で所有する52.6%の株式のうち36.94%を資産管理会社名義とする。ゼネテックはTOBに賛同している。同社のジャスダック上場は維持される。
KEN&パートナーズによるゼネテック株の買付価格は1株1890円で、前日終値の2100円から10%割り引いた。ゼネテック株は現在、創業者で社長の上野憲二氏が33.75%、長男の上野大輔氏が18.85%の計52.6%を所有するが、このうちの36.94%(68万1800株)を買い付ける。買付代金は12億8800万円。
創業者一族が所有する株式が将来的に相続などにより分散され、会社の安定的な事業運営に支障を来すことを防ぐ狙いから、資産管理会社に集約することが適切だと判断したという。
ゼネテックは1985年に設立し、移動体通信機分野(ポケベル、携帯電話、PHSなど)の各種情報端末、自動車関連(カーナビ、カーオーディオなど)の組込みシステムの設計開発を主力とする。2020年3月にジャスダックに上場した。
買付期間は2月8日~3月9日。公開買付代理人はみずほ証券。決済の開始日は3月16日。
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