QUESTION

qアイコン

後継者がおらず会社の譲渡を検討中
行動を起こすベストタイミングは?

関東地方で30年以上、製造業を営んでおります。私には子どもがおらず、社内にも経営を任せられる人材がいないため、会社の譲渡を検討しています。ただ、会社の業績は順調なので、実際にどのタイミングで話を進めるのがよいのかわからず悩んでいます。

aアイコン

業績が好調でご自身がお元気なうちに着手されることをお勧めします

将来的に譲渡を考えているけれど、自社にとってベストなタイミングがいつなのか悩まれるオーナー様は多いかと存じます。ここでは、良い譲受先が見つかりやすいタイミングをご紹介します。

譲受先が見つかりやすいタイミング

会社の業績が順調に推移しているとき

業績が順調だと譲渡したくない、もったいないと思われるかもしれませんが、譲受先の選択肢は業績が良いほうが多く、悪くなると少なくなる傾向にあります。実際、コロナ禍で業績が低迷している企業様で、譲受先の探索に苦戦をしたケースもありました。

業績が好調な企業様は譲受先企業様からの印象も良く、投資判断としても投資回収のイメージがつきやすくなるため、譲渡価額を含め好条件での譲渡が期待できるというメリットもあります。もったいないと思えるほど業績が好調なときほど、M&Aの好機と言えるのです。

オーナー様が健康でいらっしゃるとき

M&Aはトップ面談や買収監査(デューデリジェンス)など様々なフェーズで心身にストレスがかかります。最終契約まで早くても半年程度を要しますし、譲渡後も譲受先に応じて数カ月~数年間の引き継ぎ期間が設けられることが少なくありません。事業や従業員の方々の将来を担う重大な判断を余裕を持って下していただくためにも、オーナー様が健康でお元気なうちにM&Aに着手されることをお勧めしております。

資金調達がしやすいマーケットのとき

国内の中堅・中小企業のM&Aの場合、譲受先は上場企業や資本力のある企業ばかりではありません。特に近年は、規模を問わず自社の事業のさらなる成長や生き残りをかけてM&Aを推進・実行する企業が増えてきています。このため、譲受を望む企業様が資金調達できるかどうかは重要な要素であり、資金調達しやすいタイミングのほうが譲受先の選択肢は増える傾向にあります。投資ファンドなどの投資判断も、資金調達のマーケットの状況によって大きく変わることがあります。

業界再編が進んでいるとき

企業の合併等により業界内の勢力図が変わり、競争環境も変化する「業界再編」の時期は、一般的にM&Aの好機です。

実際、市場を大きく動かすような有力企業のM&Aは他の企業のM&Aをもたらすことが多く、業界再編が進んでいる業界はM&A市場が活況になり、買収ニーズも高くなる傾向が見られます。各社のM&Aの意思決定も早くなるため、M&Aのプロセスがスムーズに進みやすいタイミングであるとも言えます。

いつ譲渡するのがよいかは個々の企業の業務内容や社内事情、その業界の動向などにより異なりますが、なるべく早く動き出し、余裕を持って進めることが良いお相手との好条件でのM&Aにつながります。

将来的に譲渡を考えておられるなら、まずは当社の経験豊富なアドバイザーにご相談ください。業界のM&A動向なども踏まえて、最適な方法やタイミングについてアドバイスいたします。