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医療法人のM&A、検討開始のタイミングは?

現在、病院を経営している医療法人です。周囲の病院の経営者が病院を譲渡したという話を聞くことが増えてきています。

当法人にも後継者がおらず、ゆくゆくはM&Aを検討しなければならないと考えていますが、どのタイミングで始めるべきか悩んでおり、なかなか前に進みません。

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「M&A=引退」ではない
早めの検討開始をお勧めします

M&Aを実行すると、必ず引退しなければならないと考える方がいらっしゃいますが、実際は逆で、買い手側から継続勤務を求められるケースが多いです。実際、当社でお手伝いしたケースでも、ほとんどはM&A後も医師として継続勤務されています。ご病気等でM&A後の引退を希望される場合、お相手探しに難航するケースもございます。

継続勤務が求められる理由として、長年、地域医療を提供し信頼を得てきた医師が突然いなくなることは、患者様にとっても、働く従業員にとっても影響が大きいことが挙げられます。患者様や従業員の方々への心理的な負担をなるべく減らすために、少なくとも1年間は継続勤務して、スムーズな引き継ぎを行うことが望ましいと言えます。

譲渡のタイミングは人それぞれですが、M&A後も継続勤務する方法があると知らずに譲渡の好機を逸してしまっているケースも散見されます。もっと早くご相談いただいていればと感じることもございますので、引き継ぎ期間も加味して、早めに検討を始められることをお勧めいたします。

今回は、医療法人M&Aの現状を解説しました。もちろん、医療法人様それぞれに事情も課題も異なります。個別の状況によっても講じるべき対策は異なるため、詳しくは医療法人M&Aの経験を積んだ当社のM&Aアドバイザーにご相談ください。