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2026/05/12

カカクコム<2371>、スウェーデンの投資ファンドEQTによるTOBを受け入れ、株式を非公開化

「価格.com」や「食べログ」などを運営するカカクコムは、成長領域や生成AI(人工知能)などへの積極的な投資に向けて、短期的な株式市場からの評価に左右されない体制づくりが必要であると判断。スウェーデンの投資ファンドEQT AB(ストックホルム)によるTOB(株式公開買い付け)を受け入れる。

一方、EQTは日本国内でテクノロジー領域に注力しており、ショッピングやグルメ・求職など多岐にわたるインターネットサービスを提供するカカクコムに注目。UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上やデータ活用による新たなサービスの発掘などを進めるとしている。

併せて、カカクコムの株式20.5%を保有するデジタルガレージとの協業を通じたプラットフォームの深化を図る。

買付主体はEQT傘下で特別目的会社のKamgras 1(東京都港区)。買付価格は1株につき3000円で、TOB公表前日の終値2774円に対して8.15%のプレミアムを加えた。

買付予定数は1億2190万5767株。下限は所有割合17.51%にあたる3494万1000株。TOBによる買付代金は約3657億円。買付期間は2026年5月13日~7月2日までの37営業日。決済の開始日は7月9日。公開買付代理人は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

カカクコムはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。

デジタルガレージ(保有割合20.5%)とKDDI(保有割合17.55%)はTOBに応募しない。TOB成立後、カカクコムは自己株式の取得によりKamgras 1の完全子会社となる。その後、デジタルガレージはKamgras 1の親会社に再出資し、同社の株式20%を保有する。取得総額は約5509億円。

カカクコムは1997年にコアプライスとして創業し、2000年に現社名に変更した。2003年に東証マザーズ市場に上場し、2005年に東証1部に移行(2022年4月に東証プライム市場に移行)した。

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