GLOSSARY OF M&A

ロックアップ(ロックアップ)

ロックアップという言葉には、2つの意味がある。
まずIPOにおけるロックアップ(Lock up)とは、上場株式の売却禁止のことを指す。ロックアップピリオド(Lock up period)は禁止期間のこと。 取得時期による規制や値崩れ防止のための協定などによってロックアップがかけられる。

また、M&Aにおけるロックアップとは、M&Aで会社を売却した後も旧経営陣が一定期間その会社に残り、経営や事業に参画することを契約によって定めるもの。
企業の買収後も旧経営陣が引き続き事業を行うのは、買収後の新会社が従来同様事業を続けていくためには、前任者の知識や経験を踏まえてそれらを引き継ぐことが必要になるためである。なお、キーとなる人物(キーマン)を買収後も残すという契約内容を反映し、M&Aにおけるロックアップは「キーマン条項」という別名で呼ばれることもある。

ロックアップの期間は、3年ほどが一般的とされる。ロックアップ期間が長くなってしまうと、ロックされているキーマン(前任の経営者など)はモチベーションを保てなくなるためである。
とはいえ3年というのはあくまで目安であり、企業規模や引き継ぎ状況次第ではかかる期間も異なってくる。慎重に検討し、自社に適したロックアップ期間の設定を行うことが大切である。