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2025/11/10
フォーラムエンジニアリング<7088>、米投資ファンドKKRによるTOBを受け入れて株式を非公開化
製造業などへのエンジニア派遣を主力とするフォーラムエンジニアリングは、米投資ファンドKKRによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れ、株式を非公開化する。KKRの資本参加により、経営課題とするエンジニア人材の継続的な確保や人材マッチング技術による競争優位性の確保、インドでの事業拡大に向けた積極的な投資が可能になると判断した。
買付主体はKKR傘下のファンドが設立した買収目的会社のKJ003(東京都千代田区)。買付価格は1株につき1710円。TOB公表前開場日の終値1275円に74.56%のプレミアムを加えた。買付予定数は3350万9741株。下限は所有割合29.32%にあたる1561万3500株。TOBによる買付代金は約573億円。
買付期間は11月11日~12月23日の30営業日。決済の開始日は12月30日。公開買付代理人はSMBC日興証券。フォーラムエンジニアリングはTOBに賛同し、株主に応募を推奨することを決めた。TOBが成立すれば、同社の東証プライム市場への上場は廃止となる。
創業者の大久保泉氏とその資産管理会社は所有する14.62%についてはTOBに応募せず、TOB成立後にフォーラムエンジニアリングが実施する自己株取得(1株につき1530円)に応じる。自己株取得の資金は、フォーラムエンジニアリングがKJ003に対して実施する第三者割当増資で賄う。最終的に創業家はフォーラムエンジニアリングに対して一定割合を再出資する予定。自社株買いを合わせた取引総額は約875億円。
フォーラムエンジニアリングは1981年に人材派遣会社として設立。AI(人工知能)を活用した人材マッチングサービスを展開しており、機械・電機系の企業向けエンジニア派遣事業が直近売上高(2025年3月期)の98.8%を占めている。2020年に東証1部に上場した(2022年4月に東証プライム市場に移行)。
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