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2023/04/13

ツムラ<4540>、中成薬製造の中国「陝西紫光辰済薬業」を子会社化

ツムラは、中成薬と呼ばれる中国伝統の薬剤を手がける陝西紫光辰済薬業有限公司 (陝西省。売上高11億8000万円、営業利益1500万円、純資産7億5200万円)の全持ち分を取得し、子会社化することを決めた。中国事業の拡大を中長期的な経営課題としており、かねて中成薬メーカーの買収を検討していた。取得価額は約48億5400万円。取得予定は2023年4月下旬。

中成薬は中国の伝統医学に基づいた処方を顆粒や丸剤、錠剤などの形にした薬剤。陝西紫光辰済は1997年設立で、147の中成薬のライセンスを持ち、この中には古典処方(清朝時代以前に編さんされた古医書に記載された処方)のライセンスが多く含まれるという。ツムラは中成薬について、漢方薬で培った生産技術やノウハウが生かせると判断している。

ツムラは中国子会社の平安津村有限公司(上海市)を通じて、陝西紫光辰済を傘下に収める。平安津村は2018年、ツムラが中国市場の本格開拓を目的に中国の平安保険グループと共同で設立した(平安保険は44%出資)。

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