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2022/11/29

戸田工業<4100>、酸化鉄顔料を製造する中国子会社の戸田聯合実業を現地社に譲渡

戸田工業は、酸化鉄顔料を製造・販売する中国子会社の戸田聯合実業(浙江)有限公司(浙江省。売上高62億8000万円、営業利益4億6800万円、純資産19億1000万円)の全出資持ち分60%を、同業で持ち分法適用関連会社の浙江華源顔料股分有限公司(浙江省)など2社に譲渡することを決めた。これに伴い、浙江華源は赤色、黄色、黒色のすべての酸化鉄顔料を手がける世界有数の酸化鉄顔料メーカーとなる。戸田工業は浙江華源の主要株主として経営に関与することで、機能性顔料事業の拡大を目指すとしている。譲渡価額は非公表。譲渡予定は2022年11月30日以降。

戸田工業は2011年に戸田聯合に60%出資して子会社化し、黄色の酸化鉄顔料を製造してきた。一方、赤色の酸化鉄顔料を主力とする浙江華源には2001年に出資し、20.7%を保有する。

近年、中国の酸化鉄顔料業界で統廃合・提携の動きが広がる中、戸田聯合、浙江華源それぞれの合弁パートナーと今後の事業展開について協議を重ねてきた。その結果、戸田聯合が浙江華源と協業して成長していくことが戸田工業グループの総合的な企業価値の向上につながると判断したという。

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