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2022/11/08

米投資ファンドのカーライル・グループ、古河電気工業<5801>傘下の東京特殊電線<5807>をTOBで子会社化

米投資ファンドのカーライル・グループは8日、古河電気工業傘下の東京特殊電線の完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付代金は最大381億6571万円。親会社の古河電工は保有する全株式57%余りについてTOBに応じ、約217億円で売却する。古河電工グループにおける経営資源配分の見直しの一環。東京特殊電線はTOBに賛同している。

買付主体はカーライル傘下のTTCホールディングス(東京都千代田区)。東京特殊電線株の買付価格は1株につき5660円で、TOB公表前日の終値2202円に157.04%のプレミアムを加えた。

買付予定数は674万3060株。買付予定数の下限は所有割合66.67%にあたる449万5400株。買付期間は11月9日~12月21日。決済の開始日は12月28日。公開買付代理人は野村証券。

東京特殊電線は1940年に抵抗線や諸電線の製造を目的に設立。2000年代後半の業績低迷に伴い、2012年に古河電工を割当先とする第三者割当増資を行い、古河電工の子会社となった。1973年に東証1部に上場した(2022年4月に東証スタンダード市場に移行)。

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