M&A NEWS

2016/08/31

田中化学研究所<4080>、第三者割当増資で住友化学<4005>の子会社に

田中化学研究所は、住友化学に対して第三者割当増資を実施し、同社の子会社になることを決めた。増資により資本を増強し財務体質の強化を図るほか、新しい電池材料の共同開発などを進める。増資の結果、住友化学の株式所有割合は現在の14.81%から50.10%に上昇する。増資株数は1050万株で、調達資金額は65億7300万円。払込期日は2016年10月31日。

田中化学研究所は1957年創業で、スマートフォンやノートパソコンのリチウムイオン電池や、電気自動車などの心臓部である中大型二次電池の正極材料の開発・製造を主力としている。近年は需要の伸び悩みや新興国との価格競争激化で、営業損失が続いている。

住友化学は環境対応車用リチウムイオン二次電池の電池部材事業の拡大を中期計画の柱の一つとしており、耐熱セパレーターを主力商品としているほか正極材料の研究・開発・解析に取り組んでいる。13年に田中化学に出資し、15年には筆頭株主となった。今回、子会社化することで、提携関係を強化する。

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