INTERVIEW

自身や病院の可能性を世界に広げる
グローバルカンパニーとのM&A

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いしづか動物病院 総院長 石塚 泰雄 氏

いしづか動物病院 総院長 石塚 泰雄 氏

大阪府岸和田市のいしづか動物病院は、犬と猫を対象に日常的な診療のほか、眼科に特化した専門的な医療も提供している。1999年に同院を開業した獣医師の石塚泰雄氏は、2022年7月、動物たちのベストパートナーを目指しアジア各国で事業展開をするA'alda Japan株式会社(本社・シンガポール)との資本提携を実現させた。M&Aまでの経緯、譲渡後のスタッフや自身の変化、グローバルカンパニーとの提携によるメリットや未来像について総院長の石塚氏にお話を伺った。

院内承継の予定を変更しM&Aを決意

いしづか動物病院の沿革を教えてください。

いしづか動物病院 外観
開業当初は3名だったスタッフは現在、37名にまで増加。2013年には検査リハビリセンター&眼科サービスも開設し、様々な症例の診察を行っている

私は福井県の出身で、岐阜大学を卒業後に先輩の病院で勤務医として働き、その後色々なご縁が重なり、1999年にここ岸和田で開業をしました。2013年には検査リハビリセンター&眼科サービスを開設し、診療の幅を広げています。最初は3名でスタートしましたが、今ではスタッフ数は37名にまでなりました。「一頭一頭を大事にする」というのが、当院のモットーです。

もともとは院内での事業承継を検討されていたそうですね。

4年ほど前に、社内で取締役規定をつくり、本院の院長と副院長にいずれ会社の代表を任せるという条件で、病院に残ってもらっていました。そして、2023年4月に代表取締役の交代を控えていましたが、病院の借金まで彼らに引き継ぐのはどうかなと迷いを感じていました。もちろん、借金の保証人は私のまま、経営を任せていくことも考えましたが、最終的にはアルダジャパンさんに譲渡することになりました。現在は本院の院長がアルダジャパンさんと共同代表を務めています。

動物との共存社会を目指すグローバルカンパニーに譲渡を決意

はじめてアルダジャパンさんにお会いしたときの印象はいかがでしたか?

社長と副社長、揃って会いに来てくださいました。すごく丁寧な方々で、「この方たちは信頼できるな」という印象でした。「動物と共存できる世界をつくる」という理想を語ってくださって、すごく共感できるなと思いました。私たち開業医は日々の診療にかかりきりで、どうしても治療優先になってしまいます。一方で動物と共存していく未来像まで考えているアルダジャパンさんは非常に面白いなと思いましたね。また、日本だけではなく海外でも事業展開をされているため、今後の可能性の大きさも魅力的でした。

譲渡先としてアルダジャパンさんを選ばれた決め手を教えてください。

いしづか動物病院 総院長の石塚泰雄氏
いしづか動物病院 総院長の石塚泰雄氏。
お相手先の理想に共感できたこと、グローバルに展開している事業内容に魅力を感じたことが決め手となった

やはり第一印象ですね。誠実で正直な姿勢が印象的でした。また、アルダジャパンさんは我々に足りないものを持っています。例えば、当院はスタッフの人数が多いため、労務や税務などの実務関係、産休・育休の管理などが非常に大変でした。担当者は看護師業務をしながら労務関係の仕事をほとんど1人で対応していましたが、当院くらいの病院規模になると総務部のような部署が必要だと思います。現在はアルダジャパンさんがその役割を担ってくれていて、スタッフからの意見なども全てアルダジャパンさんが取りまとめてくれているので、精神的にもだいぶ楽になりましたね。

また、アルダジャパンさんが海外展開されていることも決め手の一つです。このご縁なかったら知り合っていなかったような方々とも繋がることができましたし、何よりも当院の先生たちの技術を日本だけでなく世界にも広めるチャンスがあることは非常に魅力的です。

アルダジャパンさんと一緒になってから、新しく取り組み始めたことはありますか。

いしづか動物病院 スタッフ
業務改善チームをつくったことでスタッフの士気が向上。「サンクスプロジェクト」の導入によりスタッフ間の結束も高まっている

一番大きい変化は、電子カルテの導入です。患者さんの情報や会計情報、予約状況などを携帯からでも見られるようになりました。どこにいてもすぐに確認できるのは、本当に素晴らしいですね。まだ開発途中ですが、不具合があったらアルダジャパンさんに報告をして、解消していくようにしています。また、電子カルテを導入したことで無駄を省くことができるようになり、売上も少しずつ上がっています。

他にも、スタッフとアルダジャパンさんが一緒になって業務改善チームをつくっています。「病院をより良くしていこう」と考えてくれるスタッフが増え、士気が上がりました。また、良かったことや感謝を伝えあう「サンクスプロジェクト」を始めたことで、スタッフ同士の関係値も良くなったと思います。

M&Aで一番心配をしていたのはスタッフの反応でしたが、すごく受け入れてくれて、むしろ以前より生き生きしていますね。「残業が多い」という課題に対しても、いかに業務を効率化して残業を減らしていくか、アルダジャパンさんとスタッフが一緒に考えながら、みんなで議論をしています。最近はオンラインが普及していますから、毎日時間を見つけてはミーティングをしていますね。これまでは全てトップダウンで行っていたものをスタッフ自らが参加し、意見できるようになったことで、明らかに意識が変わりました。

先生自身のお気持ちの変化などはいかがですか?

いしづか動物病院 石塚院長
経営面から離れたことで読書や勉強する時間を持てるようになり、毎日が充実していると話す石塚院長

仕事がさらに好きになりました。「自分は獣医師という仕事が好きなんだな」と改めて思いましたね。実は、全てを放り出して逃げたいと思っていた時期もありました。しかし、アルダジャパンさんと一緒になってからは、そういう気持ちが一切なくなって、診療がすごく楽しくなりました。以前は、診察が終わってから病院の経営に関する業務をしていたので帰宅するのはいつも深夜1時や2時。経営者は孤独でしたね。いまは仕事が終わってから眼科の勉強をしたり、本を読んだりする時間ができて、すごく充実しています。本当は引退するつもりでしたが、しばらくは頑張っていきたいですね。

他にも、これまではゴルフに行くにしても獣医師仲間が中心で、仕事でもプライベートでも常に同じ業界の仲間と過ごすことが多かったのですが、アルダジャパンさんと一緒になってからは、関わる人の幅も広がり、自分の世界も広がりました。

M&Aで病院の成長を加速
スタッフや患者の満足度も向上

動物病院における後継者不在問題についてどのようにお感じでしょうか。

動物病院の先生は、基本的にご子息に引き継ぐ方が多い印象ですが、ご子息がいない先生もいます。高齢化も進んでいるので、自分が引退するときに閉院せざるを得ない先生も少なくありません。最近はM&Aや第三者承継を選択する先生も少しずつ増えてきたと思います。

数あるM&A仲介会社の中からストライクを選んでいただいた理由をお聞かせください。

ストライクさんとの出会いは、案内の電話をもらったことが始まりでした。先ほどもお話したように、当初は院内での承継を考えていたのでM&Aは視野に入れていませんでしたが、電話をもらってからストライクさんのことを調べて実績の多さに驚きました。せっかくなので話を聞いてみたら、信頼できる会社だなと思い、依頼しました。迷うことは全くありませんでしたね。

ストライクの担当者の対応はいかがでしたか?

いしづか動物病院 写真右はストライクの市村
写真右はストライクの市村

担当の市村さんを全面的に信頼しています。「市村さんが紹介してくれる会社だったら、間違いないだろう」というくらいの信頼関係はできていますね。市村さんは他にも動物病院のM&A仲介のご経験があるので、病院それぞれの状態や要望に沿った譲渡先がよくわかっていらっしゃるのだと思います。

これからはどんなことをしていきたいとお考えですか。

現在、当院で眼科に対応できるのは私だけなので、眼科・リハビリセンターを1人で担当していますが、これからは私の後継者を育てていきたいですね。

今回のご経験を踏まえて感じたことやメッセージをお願いします。

M&Aは、まだまだ負のイメージが強いと思いますが、全然そんなことはありません。M&Aをして良いパートナーと一緒に経営をしたほうが、これからの動物病院がより良くなっていくのではないかなと思います。特に40代や50代の、まだ自分で動ける先生にこそ積極的にM&Aを検討していただきたいですね。病院の業績が上がればスタッフの給料を上げることもできますし、何より患者さんにより良いサービス提供ができる。M&Aをしたことに、全く後悔はありません。

本日はありがとうございました。

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