鴨志田 舜人
2023年入社
前職:人材・法人営業
事業法人部
アドバイザー
アメフトの元日本代表選手であり野球好きでもあった父の影響で、幼少期から野球に熱中する。慶応大学卒業後は米国の独立リーグで1年間、国内の独立リーグで2年間プレイ。その後は株式会社リクルートで営業職を経験し、2023年にストライクに入社。入社後はプロ野球選手時代に培った粘り強さやチームでのコミュニケーション能力を活かし、M&Aコンサルタントとして活躍中。

Introduction
今回紹介するのは、元プロ野球選手という異色の経歴を持つ鴨志田舜人です。異業界で培ったスキルは、M&Aコンサルタントとしてどのように役立っているのか?詳しい話を聞きました。
プロ野球選手時代に培った「粘り強さ」が
クライアントの課題解決に
大きく役立っている。
プロ野球選手時代に培った
「粘り強さ」が
クライアントの課題解決に
大きく役立っている。
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どんな時も、相手の視点に立って気持ちを考えることが鍵になる。
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―― 業務の中でも交渉が重要になると思いますが、交渉を進めるうえでの一番の課題は何ですか?
交渉においての一番の課題は、買い手と売り手双方の期待値のギャップをどう埋めるかですね。売り手企業は自社の価値を最大限に評価してほしいと考え、買い手企業はリスクを最小化したいという思いを持っています。その溝を埋めるため、双方の背景や価値観を深く理解し、相手に響く言葉を選ぶことを意識します。たとえば、売り手企業に対しては「なぜこの価格が妥当なのか」を数値データと業界の事例を用いて説明し、買い手企業には「売り手企業の持つ強み」を具体的に示します。
また、選手時代に培った「粘り強さ」が、課題解決に大きく役立ちます。一見不可能に思える局面でも、冷静に状況を分析し、粘り強く交渉を続けることで、双方に納得いただける合意を導き出すことができるのです。
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―― 特に注意していることや工夫していることについて教えてください。
私が常に意識しているのは、相手の視点に立つこと。M&A仲介の交渉では、一方的に自分の意見を押し付けるのではなく、相手の話をしっかりと聞き、相手が本当に求めているものを引き出すことを意識しています。
これも、選手時代にチームメイトや監督の意図を理解し、全体の勝利を目指して動いていた経験が活きているんです。 -
―― どのようなときに相手の想いや気持ちを想像したり考えたりしましたか?
交渉の中で、売り手企業の経営者が従業員の将来を気にされている姿を見たとき、非常に心を動かされました。その経営者は、会社を売却することで従業員が不安を感じるのではないかと心配されていました。その時、私は経営者や従業員一人ひとりの気持ちを想像し、「会社を譲る」という決断が持つ重みを深く理解しました。そのうえで、「買い手企業がどのように従業員を大切にしてくれるのか」を具体的に示し、安心感を持っていただけるよう尽力しました。選手時代に、チームの中で自分がどう動くべきかを考えた経験が、この状況で非常に役立ちました。売り手企業の経営者にとって、私が「味方」であると感じてもらえるよう、全力で寄り添いました。
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―― 印象に残っているクライアントの反応を教えてください。
M&Aが成立した時に、売り手企業の経営者から「あなたが間に入ってくれたおかげで、安心して会社を託すことができた」と感謝の言葉をいただいたことは印象に残っています。買い手企業からも「ここまで丁寧にサポートしていただいたおかげで、安心して事業を引き継げる」と高い評価をいただきました。お客様から感謝の言葉をいただけた時には、自分の努力が報われたと感じ、非常に大きな達成感を味わいました。
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―― そのクライアントの現在の様子をご存じの範囲で教えてください。
契約後も双方の関係は非常に良好です。買い手企業からは「売り手企業の従業員が会社にすぐに馴染み、大きなトラブルもなく順調に業績が伸びている」と聞いています。売り手企業の経営者からも、「安心して会社を託してよかった」との声をいただいており、この結果に大きな満足を感じています。
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Other Interview
プロ野球選手時代のスキルを
M&Aで活かし、深める。
―― まずは入社までの経緯を教えてください。
もともとプロ野球選手として米国の独立リーグで1年間、国内の独立リーグで2年間プレイしていました。引退後は営業職へ転職し、「もっとお客様から会社を任せてもらえる仕事がしたい」という想いからストライクに入社しました。
―― 異色の経歴ですね。プロ野球選手時代に身についたスキルは役立っていますか?
目標を決めて、そこから逆算して努力する習慣が役立っています。大学卒業後に決めた「3年間でNPB(セ・パリーグ)に行く」ということは叶わなかったのですが、プロ野球選手時代に培ったこの習慣は、M&Aコンサルタントの業務にも通じるところがあります。
たとえば、目標の成約件数に対して交渉を進める案件を〇件作り、そのためにアポイントを〇件取っていく、と逆算するところは同じです。
他にも、「交渉の粘り強さ」はプロ野球選手時代からさらに磨かれたと感じます。選手時代から一貫して持っている「成功へのこだわり」が、M&Aの世界でも通用することを改めて実感しましたし、泥臭い努力を惜しまず、全力でクライアントの成功にコミットする姿勢が、多くの信頼を得ることにつながったのだと思います。
―― 逆に、入社後に身についたスキルや得られた教訓はありますか?
相手の想いを深く理解するスキルと「相手の立場を尊重することで、信頼関係を築ける」という教訓を得ました。この点はストライクのM&A仲介でこそ得られたことだと思います。
―― 現在の役割や業務について教えてください。
私の役割は「仲介業務」で、売り手企業と買い手企業の間に立ち、交渉を円滑に進めることです。具体的には、双方のニーズや条件を丁寧にヒアリングし、合意形成に向けた橋渡し役を務めています。特に、「相手に寄り添う姿勢」を持ちながら、客観的で論理的な提案を行うことを心掛けています。
―― 仕事でやりがいや楽しさを感じる瞬間について教えてください。
やりがいを感じるのは、契約が無事成立した瞬間です。特に、双方の笑顔を目にしたときは、優勝を決めた瞬間に似た達成感がありました。交渉が長引き、何度も壁にぶつかる場面もありますが、そのたびにチームプレイで乗り越えてきた選手時代の経験を思い出しました。「どんなに苦しい状況でも、最後まで諦めない」という姿勢は、成功に欠かせない要因だと思います。