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電通、AI開発スタートアップのデータアーティスト社を子会社化

大手広告代理店の電通は、マーケティング領域におけるAI活用強化の一環として、データアーティストを子会社化すると発表した。買収額は非公開。

マーケティング領域においてAIは実践的な段階に入っており、AI人材の獲得と育成が今後の電通側の最重要課題となっていた中、マーケティング領域のAI開発に強みを持つデータアーティスト社の子会社化に至ったようだ。
なお両社は2016年11月に業務・資本提携を発表しており、1年以上に渡る協業を経た上での今回の発表となった。

社長の山本覚氏は1982年生まれで、東京大学博士課程在籍時に松尾研究室※で人工知能を専攻。2013年6月に当社を設立している。
※AI研究等で著名な東京大学松尾豊准教授の研究室。PKSHA Technology(2017年9月マザーズ上場)の上野山勝也社長もかつて所属。

なおデータアーティスト社は2016年11月の電通からの出資と同日にIDCフロンティアからも出資を受け入れたことを発表している。
ベンチャーキャピタルからの資金調達は公表されていない。

AI・ビッグデータ関連ベンチャーは、顧客企業からデータを預けてもらうための信用力が必要になるところ、PKSHA technologyのように株式上場したり、本件のように大手企業の傘下に入ったりする流れは今後も続くと考えられる。