M&Aニュース

米ペイパル、Paidyを買収

オンライン決済サービスの米ペイパル・ホールディングスは、あと払い(Buy Now Pay Later)サービス「ペイディ」を提供するPaidyを3,000億円(約27億米ドル)で完全子会社化すると発表した。

ペイディは2014年10月にサービス開始。オンラインショッピングの決済代金をコンビニや銀行振り込みで月ごとに払えるのが特徴で、アカウント数は600万を超え、主要なグローバルブランドやECモールとの戦略的パートナーシップを構築している。

ペイパルは、ペイディのブランド力・機能・優秀な人材と、ペイパルが培ってきたオンライン決済の専門知識・リソースを組み合わせることで、日本でのビジネス展開を加速させるための強力な基盤を構築していくようだ。

Paidy創業者のラッセル・カマ―氏は、スタンフォード大学大学院を修了。メリルリンチやゴールドマン・サックスでの勤務を経て、2008年3月にエクスチェンジコーポレーション(現Paidy)を設立している。

初期は500 Startups等から支援を受け、国内外からの度重なる資金調達を繰り返し成長し、2019年11月にはPayPal Ventures等から90億円(さらにデットで66億円)、2020年4月に伊藤忠商事から52億円を調達。そして今年3月に総額約132億円(1億2,000万米ドル)の資金調達を完了し、時価総額10億ドル以上のユニコーン企業になっていた。