2018年業界ニュース

2018/01/12
太陽光発電とその他の再生可能エネルギー比較

太陽光発電は固定価格買取制度の導入以来、その発電量を大きく伸ばしてきた。しかし、その他の再生可能エネルギーはどうなっているのか。今回は太陽光発電との比較で見ていってみる。

上記の表は再生可能エネルギーの発電電力量の買取実績の推移である。平成24年度における太陽光発電の固定価格買取制度の対象となる発電量は全体の約44%に対して4年後の平成28年度には約73%にまで上昇。発電量そのものも約16倍程に伸びており、再生可能エネルギー全体としては順調と言える。2番目に発電量が多いバイオマス発電と比較しても5倍以上の差がある。これは太陽光発電事業への参入障壁の低さが理由と考えられる。

太陽光発電そのものは個人の家でもでき、設備投資もその他の再生可能エネルギーの設備と比較しても低い。さらに、固定価格買取制度のおかげで早期に導入した事業者は安定した利益を確保できるという点もある。M&Aや太陽光発電設備の中古市場も活況であり他の再生可能エネルギーと比較しても政策として成功していると思われる。この活況はしばらく続く見込みだ。