2021年業界ニュース

2021/03/08
光陽社<7946>、MBOで株式を非公開化

光陽社は8日、MBO(経営陣による買収)で株式を非公開化すると発表した。光陽社の犬養岬太社長が設立したKK(東京都中央区)がTOB(株式公開買い付け)を実施する。買付代金は約7億6900万円。光陽社は時価総額が月間10億円に満たず、かねて上場廃止の危機にある。現在は上場廃止の猶予期間入りの指定が解除されているが、再度、上場廃止基準に抵触する可能性が否定できないことから、株主に合理的な価格で株式を売却する機会を提供することが重要と判断したという。

光陽社はTOBに賛同している。TOBが成立すれば、東証2部への上場が廃止となる見通し。

KKによる光陽社株式の買付価格は1株につき935円。TOB公表前日の終値716円に30.59%のプレミアムを加えた。買付予定数は82万2918株。買付予定数の下限は所有割合47.79%にあたる47万7412株。光陽社の犬養岬太社長(所有割合5.95%)、同氏の父親で犬養俊輔氏が理事長を務める学校法人日吉台学園(同17.93%)はTOBに応募しない。

買付期間は3月9日~4月19日。公開買付代理人はSBI証券。決済の開始日は4月26日。

光陽社は1949年にオフセット印刷用写真版の製造を目的に大阪市で設立。1989年に大阪証券取引所2部(市場統合で現東証2部)に上場した。