2022年業界ニュース

2022/03/09
藤久ホールディングス<7135>、手芸出版・教育事業の日本ヴォーグ社を子会社化

藤久ホールディングスは、編み物や刺しゅうなど手芸に関する出版・教育事業を手がける日本ヴォーグ社(東京都中野区。売上高30億7000万円、営業利益3000万円、純資産13億4000万円)を株式交換で子会社化することを決めた。藤久が持つリアル店舗やEC(電子商取引)でのサービス・商品展開と、日本ヴォーグ社の出版・教育事業との相乗効果を引き出し、手芸業界での競争力向上につなげる。取得予定日は2022年7月1日。

藤久と日本ヴォーグ社は2021年5月に業務提携し、手芸教室、商品の企画・開発・販売、顧客の相互送客などの協業を進めてきた。今回、これらの一連の取り組みを深化・加速することで一致した。株式交換比率は未確定。

藤久は全国に手芸専門店「クラフトハートトーカイ」などを約380店舗展開し、100万人を超える会員基盤を持つ。しかし、趣味の多様化や愛好者の高齢化などでユーザー数が減っているうえ、消費者のEC利用の拡大で小売店を取り巻く環境が厳しさを増している。こうした中、店舗とEC一体型のビジネスモデル構築を重点戦略と位置付けている。