2021年業界ニュース

2021/03/11
朝日インテック<7747>、腹腔鏡手術支援ロボット開発のA-Tractionを子会社化

朝日インテックは、国立がん研究センターの認定ベンチャーで腹腔鏡手術支援ロボットの開発に取り組むA-Traction(千葉県柏市。売上高-、営業利益△2億2500万円、純資産3億100万円)を子会社化することを決めた。株式を追加取得し現在14.94%の持ち株比率を100%とする。自社の医療機器分野の技術・ノウハウとA-Tractionが持つロボティクス技術を融合し、消化器領域にとどまらず、他の診療領域などを含めて、新たな医療ロボット開発を目指す。

取得価額は26億8000万円。別途、買収後の業績の達成状況に応じて2023年12月までに最大8億6000万円の追加支払いが発生する。取得予定日は2021年7月1日。

A-Tractionが手がける腹腔鏡手術支援ロボットは術者の視野確保や臓器の牽引・テンション維持など、術者をサポートする助手の機能に特化している。執刀医自らが通常の腹腔鏡手術をしながらロボットを操作できるのが特徴。患者や医療機関の負担を軽減する低侵襲治療の普及などへの貢献が期待されている。