2018年業界ニュース

2018/07
「人手不足倒産」増加 人件費上昇転嫁できず

帝国データバンクは、2017年度以前の過去5年間に「人手不足」が原因での倒産を集計した。それによると、2017年度では114件(前年度比44.3%増)発生と、2013年度の45件以降、4年連続で前年度を上回り、年度合計で初めて100件を超えた。調査した5年間で発生した「人手不足倒産」の件数は累計371件、負債総額は836億5300万円にのぼった。

業種別件数を見ると、2017年度は「建設業」が前年度比34.8%の増加で、最多の31件を占めた。このほか、現場作業員や施工管理者の不足が慢性化している業種での倒産が目立つ。人件費上昇分を製品やサービス価格に転嫁しづらい小規模企業での人手不足倒産が見られる。

「人手不足倒産」の件数
出典:帝国データバンク

2013年度から連続して「人手不足倒産」が増加傾向にある。2017年度の件数は4年前と比べて2.5倍以上増加。ビルメンテナンス同様に人手不足が深刻な建設業において、倒産が相次いでいる。

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