2017年業界ニュース

2017/09
2016年度の企業向けサービス価格指数:日本銀行
ビルメン業務再び低調に

日本銀行は、2016年度の「企業向けサービス価格指数」をまとめた。それによると、建物サービス分野は3年ぶりに前年度を下回るなど再び低調となった。警備分野も「機械警備」が2年連続で前年度を下回った。

企業向けサービス価格指数は、企業間で取り引きされるサービスの価格について基準年を100とする指数で表すもの。基準年は原則として5年ごとに見直しており、現在は2010年時点で設定されている。

ビルメンテナンス関係業務は建物サービス分野、警備分野に分類され、建物サービス分野は「清掃」「設備管理」「衛生管理」の3品目、また、警備分野は「機械警備を除く警備」「機械警備」の2品目を対象としている。

「清掃」はビルの清掃料金、「設備管理」は設備や昇降機の管理料金、「衛生管理」は害虫防除の料金などについて民間企業の取り引き価格と官公庁の落札価格を調査している。「機械警備を除く警備」は民間企業と官公庁の常駐警備料金など、「機械警備」は民間企業のみの機械警備による料金を調査している。

2016年度の調査結果によると、サービス業全体の指数は前年度より0.4ポイント上昇の103.2で4年連続の上昇となった。

ビルメン関係業務は、建物サービス分野が0.4ポイント下降の98.6と3年ぶりに前年度を下回った。品目別では「清掃」が0.3ポイント下降の98.9、「設備管理」が0.02ポイント下降の100.8、「衛生管理」が1.2ポイント下降の94.7、いずれも3年ぶりに前年度を下回った。建物サービス分野3品目はいずれも2014年度、2015年度に前年度を上回るなど一時期の低迷状態を脱するところまで回復していたものの、再び低調となった。「設備管理」は3年連続で基準年を超えているのに対し、「清掃」「衛生管理」はともに7年連続で基準年を下回った。

警備分野は2.8ポイント上昇の100.9と4年連続で前年度を上回り、7年ぶりに基準年を超えた。品目別では「機械警備を除く警備」が3.9ポイント上昇の106.4と4年連続で前年度を上回るとともに、3年連続で基準年を超えた。一方、「機械警備」は0.1ポイント下降の9.4と2年連続で前年度を下回った。

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