2017年業界ニュース

2017/03
2016年の企業向けサービス価格指数
建物サービス分野が後退

日本銀行は、2016年の「企業向けサービス価格指数」をまとめた。それによると、ビルメンテナンス関係の指数は、建物サービス分野が3年ぶりに前年を下回った。警備分野は3年連続で2010年基準を上回る好調さだった。

企業向けサービス価格指数は、企業間で取引されるサービス価格について、基準年を100とする指数で表すもの。サービスの需給動向が反映されることから、マクロ経済分析材料のひとつとされる。基準年は原則として5年ごとに見直されており、現在は2010年時点で147品目について調査、分析されている。

ビルメンテナンス関係は建物サービス分野、警備分野に分類されており、建物サービス分野は「清掃」「設備管理」「衛生管理」の3品目、また、警備分野は「機械警備を除く警備」「機械警備」の2品目を対象としている。

調査内容は、「清掃」がビルの清掃料金、「設備管理」が設備管理や昇降機の管理料金、「衛生管理」が害虫防除料金などについて民間企業との取り引き価格と官公庁の入札価格を調査し、「機械警備を除く警備は民間企業と官公庁の常駐警備料金など、「機械警備」が民間企業のみの機械警備料金を調査している。

2016年の調査結果によると、サービス業総平均のサービス価格指数は前年より0.3ポイント増の103.1で3年連続で増加し、2010年基準に対して3年連続のプラスとなった。

ビルメン関係業務は、建物サービス分野が0.4ポイント減の98.6で3年ぶりに前年実績を下回った。品目別では「清掃」が0.3ポイント減の98.9、「衛生管理」が1.2ポイント減の94.7と前年実績を下回った。一方、「設備管理」は前年と同じ100.8にとどまったものの、建物サービス分野で唯一3年連続2010年基準を上回る好調さが続いている。

警備分野は2.6ポイント増の103.5と4年連続の増加となり、3年連続で2010年基準を上回る好調さだった。品目別で「機械警備を除く警備」は3.6ポイント増の108.7で4年連続増加し、3年連続で2010年基準を上回った。「機械警備」は前年と同じ90.4で引き続き2010年基準を下回る低水準が続いている。

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