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2019/04/17

日本ペイントHD<4612>、豪州の塗料最大手デュラックスを3005億円で買収

日本ペイントホールディングスは17日、豪州の塗料メーカー最大手、デュラックスグループ(ビクトリア州クレイトン)を買収すると発表した。3005億円(37億5600万豪州ドル)を投じて全株を取得し、完全子会社化する。デュラックスは豪州とニュージーランドの塗料市場でシェア首位で、豪証券取引所に上場する。同社株主総会や裁判所など関係当局の承認を経て8月中旬をめどに買収完了を目指す。

デュラックスの2018年9月期の業績は売上高約1480億円、営業利益約180億円、当期利益約120億円。塗料事業のほか、DIY(日曜大工)用品を手がける。なかでも建築用塗料では「Dulux」「Cabot」という知名度の高いブランドを持ち、業績を牽引している。日本ペイントHDは同社を取り込むことで、世界的に需要規模が大きく、成長余地の大きい建築用塗料の事業基盤を強化する。豪とニュージーランドの塗料市場は先進国でありながら、今後も安定成長が見込まれるという。

日本ペイントHDは成長市場のアジアを主軸にグローバル展開を加速し、売上高全体の約6割を中国・アジアで占める。最終年度に売上高7500億円を目指す中期経営計画(2018年12月期~20年12月期)では豪州を含むアジアでの「圧倒的ポジションの確立」を掲げる。

デュラックスの買収資金については金融機関からの借り入れで賄う予定。

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