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M&Aニュース 2019年

伊藤忠商事<8001>、デサント<8114>に敵対的TOB

2019年1月31日

総合商社の伊藤忠商事は31日、子会社のBSインベストメント(東京都港区)を通じてスポーツ用品を手がけるデサント(東証1部)に対して経営支配を目的とするTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。伊藤忠商事は今回のTOBでデサントに対する持株比率を30.44%から40.00%に引き上げ、経営陣を刷新する構えだ。TOB成立後も、デサントの上場は維持する見通し。

デサントは「当社取締役会に対して何らの連絡もなく、また事前協議の機会も無いまま、一方的に行われた」としながら、意見表明は保留している。

買付価格は1株2800円。TOB公表前日の終値1871円に対して49.65%のプレミアムを加えた。買付予定数は721万株で、買付総額は約203億円。買付期間は2019年1月31日から3月14日まで。

伊藤忠商事はデサントの筆頭株主で、過去2度にわたって経営危機を救済してきた。しかし、2013年にデサントのオーナー家出身の石本雅敏氏が社長に就任すると、伊藤忠商事出身の役員は代表権を持たない状況が続いている。

さらに石本社長が推進する韓国一極集中戦略に対して、伊藤忠商事が反対しているにもかかわらず同国への過度の依存状況が続いている。伊藤忠商事はこうした状況を打破するため、TOBによる経営権の奪取を図る。