M&A NEWS

2014/05/15

シンガポールの自動車製造・販売会社タン・チョングループ、ゼロ<9028>をTOBで子会社化

ゼロは、シンガポールで自動車の製造・販売を手がけるタン・チョン・インターナショナル・リミテッド(TCIL、バミューダ諸島)グループが、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TCILは子会社を通じて株式22.91%を所有する筆頭株主。TOBを通じて持ち株比率を51%に高めることを目指す。両社で協業し、ASEAN(東南アジア諸国連合)で自動車関連のバリューチェーンを構築するのが狙い。買付代金は最大39億8500万円。ゼロはTOBに賛同している。TOB成立後もゼロの東証2部上場は維持する。

買付主体は香港のゼニス・ロジスティクス・リミテッド。買付価格は1株830円。TOB公表前の直近取引成立日の2014年5月13日の終値610円に対して36.07%のプレミアムを加えた。買付予定数は所有割合28.09%にあたる480万2000株、下限は11.09%にあたる189万6000株。買付期間は5月16日~6月12日。決済の開始日は6月19日。公開買付代理人は東海東京証券。

TCILグループは子会社87社、関連会社13社により構成され、シンガポール、香港、中国、タイなどで自動車の製造・流通・販売を中心に事業を展開。直近の連結売上高は約1200億円。2014年にゼロの株式20.71%を取得。その後も持ち株比率を高める中で、両社で合弁会社を設立するなど提携関係を築いてきた。

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