2025年6月11日、当社と日本酒スタートアップのClear社共催で、セミナー「日本酒とM&Aのリアル」を開催した。
会場とオンライン合わせて510名以上の申し込みがあり、日本酒業界におけるM&Aの実態と酒蔵経営の革新について、実践者たちの生の声に耳を傾けた。
第1部では酒蔵M&Aの実践者による対談、第2部では革新的な酒蔵経営者による経営の裏側が語られ、参加者は日本酒業界の新たな可能性を目の当たりにした。
第1部では、日本酒キャピタル代表取締役の田中文悟氏が登壇。「私の元に来る話は結構多い。特に最近は余力があるうちに廃業を考える蔵元が増えている」と、業界の厳しい現状を明かした。田中氏が手がける酒蔵の多くは、売上2600万円程度、負債2億円で債務超過の状態。しかし「売上3000万円ぐらいの蔵を2億円まで引き上げることはできる」と、再生への道筋を示す。
第2部では、世界酒蔵ランキング3年連続1位の新澤醸造店から、代表取締役の新澤巖夫氏と杜氏の渡部七海氏が登壇。150年の歴史を持つ同社は、25万円の日本酒「零響-Absolute 0-」を販売するなど、高価格帯での市場開拓に成功している。その成功の鍵は、常識にとらわれない経営判断にある。AIが示すような過去の集合知ではなく、独自の価値観で新しい市場を切り開く姿勢が重要だという。





