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業界ニュース 2015年

第9回FM大会・日本ファシリティマネジメント協会

社会貢献への課題探る

2015/04 発行

 (公社)日本ファシリティマネジメント協会(坂本春生会長)は2月18日から20日までの3日間、東京・江戸川区の「タワーホール船堀」で第9回「日本ファシリティマネジメント大会」を開いた。大会には例年を大幅に上回る延べ4,000名近くが出席、各界によるFMの取り組みや最新事情などの情報を交換、共有した。

 今回のテーマは「日本社会を支えるファシリティマネジメント-公共FM進展への貢献/民間の知恵を活かして」で、公共施設の老朽化が重要な社会問題となるなかでのFMのあり方や都市づくりに焦点を当てた。大会では、元総務大臣の増田寛也氏による基調講演、前回より規模を大幅に拡大した初級FMセミナー、テーマごとのセミナー、パネルディスカッション、事例研究発表などのほか、第9回「JFMA賞」表彰式、展示会などが行われた。

 大会の冒頭、あいさつに立った坂本会長は、最近ではインフラや公共施設のあり方が見直され、政府が「公共施設総合管理計画」「国土強靭化計画」などFMの考えを取り入れた施策を打ち出していることを紹介し、ビルメンテナンスにおいてもFMへの関心が高まっていると述べ、FMが重要なことを改めて強調した。

 基調講演で増田氏は、「今ある資産を有効に使い、家族構成に合わせて住宅に手を加える知恵を出せば地方都市ももっと住みやすくなり、公共施設も長寿命化する」と述べた。初級FMセミナーは、これまではセミナールームで開催していたが、今回はホールでの開催とした。名古屋大学特任准教授の松岡利昌氏ら4名が経営の視点、ビジネスの立場などからFMのエッセンスを分かりやすく解説した。

 セミナーのうち、「次世代『維持管理』に向けた『ICT』の活用」をテーマに講演した日本メックス(株)の森雅之氏は、設備管理データベースを中核とするICTを活用した自社のシステムを紹介した。今後はタブレットによる点検作業を実践し「ユーザーの資産価値向上と作業効率化を推進したい」と述べた。また、東京美装興業(株)技監の安蘓穏秀徳氏は2020年オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みとして、施設レガシー(遺産)を有効活用する手法としてFMを活用し、提案していく方針を表明した。

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