M&A事例ライブラリ42
M&A市場SMART?掲載企業〔情報ID: SS0188〕不動産賃貸業の株式譲渡が成約致しました。
2006年4月
亡き夫から経営を引き継いだが、高齢のため負担に
譲渡企業A社は、不動産賃貸業を営む創業40年の老舗企業。金融機関からの借入金のない地元優良企業で、設立当初は戸建て販売をメインとした建設会社で あったが、競争激化と景気低迷による業界状況の寡占化の流れにより、徐々に不動産賃貸業へとシフトしていった。
会社設立11年で、初代オーナー社長 (現オーナーのご主人様) が他界。その後、現女性オーナーと亡夫の実兄が後を受け継ぎ経営してきたが、亡夫の実兄は病気を患い、経営に携わることが困難になる。また現女性オーナー も女系家族のため経営の跡継ぎとなる後継者がいないため、取引金融機関と相談して M&Aを決断した。
今回は、M&A業界において人気業種のひとつである不動産賃貸業の譲渡案件ということで、短期間に優良な相手企業を発掘することが可能な「入札形 式」を採用した。当社が運営するM&A市場SMART?に情報掲載したところ、2週間で30社程度の引き合いがあった (問い合わせ多数のため、 M&A市場SMART?からは情報掲載をいったん削除)。その中から第一次入札で5社に絞り、更に譲渡側と買収側のオーナーによるトップ面談の結 果を受けて3社に買収候補先を選定した。
トップ面談から約1週間後、買収候補先3社による買収監査を実施し、最終条件の提示を行った。譲渡企業の女性オーナーは、買収候補先3社の中から売買金額 やM&A実行後の経営ビジョン等を加味して、東京都西部にて不動産事業・建設コンサルタント事業を営むB社を最終的な買収企業に選定した。
一方買収企業のB社は設立7年目の新興企業。年々事業規模を拡大し、株式公開を視野に入れた優良企業である。営業エリアの拡大、譲渡企業が保有する不動産 の更なる有効活用のために今回の入札に参加した。
動機
後継者不在であること、女性オーナーが高齢のためこれ以上経営を継続することに負担を感じていたため譲渡を決断。
今回採用したM&A手法
入札形式
経緯
- H18/2
- オーナーより譲渡の相談を受ける。
- H18/3上旬
- M&A市場SMART?に情報を掲載。
- H18/3下旬
- 第1次入札締め切り。
- H18/4上旬
- 譲渡側と買収側のオーナー同士によるトップ面談。
- H18/6中旬
- 買収監査の実施
- H18/8下旬
- 最終契約締結
あとがき
今回のM&Aは、譲渡企業にとっては「後継者問題、相続問題の解決」、「譲渡企業オーナーの創業者利潤の獲得」、買収企業にとっては「短期間での事業拡大、営業エリアの拡大」、「株式公開の一助」として、双方にとって有益なものだった。まさにWin-Winの関係のM&Aと言えよう。
また、中堅・中小企業のM&Aでは「入札方式」を採用することは少ないが、
- 初期相談から最終契約まで約2ヶ月間で契約できたこと
- 複数の買収候補先と同時進行で進捗できたこと
- 複数のM&A条件を比較検討して意思決定することができたこと
などから、中小企業でも入札形式のM&Aが可能であることを示す好例となった。
参考
| 譲渡会社の概要 | |
|---|---|
| 事業内容 | 不動産賃貸業 |
| 所在地 | 東京都 |
| 買収会社の概要 | |
|---|---|
| 事業内容 | 不動産管理業 |
| 所在地 | 東京都 |
本件M&A事例についてのお問い合わせは担当: 石塚 まで
- 事例問い合わせ
- 03 - 3511 - 7799



