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M&A事例ライブラリ33

M&A市場SMART™掲載企業〔情報ID: SS0142〕非破壊検査の株式譲渡が成約致しました。

2005年8月

買収企業オーナーの度量の大きさが成約に結実

譲渡企業のA社は関東地区で非破壊検査を営む老舗企業。同社は大手企業と取引実績のある地元優良企業で財務内容も優良 (実質、無借金) だったが、社長の高齢化 (60代後半) と後継者難から事業譲渡先を模索していた。

一方、買収企業のB社は甲信越地区で建設コンサルタント、地質調査などを主業としている会社で、M&Aを活用して関西地区に進出するなど積極的に 業容を拡大していた。今回のA社との企業提携も「自社の非破壊検査部門の強化」と「大きなマーケットである関東エリア進出の足掛かりにしたい」という考え によるものだった。

今回は、A社の発行済み株式の全てをB社に譲渡する「株式譲渡 (買収)」というM&Aスキームを採用した。その結果、A社の社名、従業員の雇用形態、取引先との関係に全く変化がないため、オーナー社長が交代 しても極めてスムーズに事業のバトンタッチをすることができた。

動機

譲渡企業: 社長の高齢化と後継者問題

買収企業: 自社の部門強化と他エリアへの進出

経緯

  • H16/11

    譲渡企業と初めての面談。会社の将来やオーナー社長の個人的な悩み (引退の時期と方法) の相談

  • H17/1

    譲渡企業とアドバイザリー契約の締結。本格的に買収候補先への打診開始。

  • H17/2

    買収企業と秘密保持契約を締結後、譲渡企業に関する具体的な提案。

  • H17/4

    買収企業とアドバイザリー契約の締結。具体的な交渉開始。

  • H17/5

    基本合意書締結

  • H17/6

    買収監査の実施

  • H17/8

    最終契約締結

あとがき

今回のM&Aは、当初、平成17年7月に成約する予定だったが1ヶ月遅れてしまった。原因は、譲渡企業オーナーが会社を譲渡する寂しさと不安から「会社を売るのはやめようと思っている」という申し出があったためだった。やはり、これまで数十年育ててきた会社を手放すのは寂しいものだが、買収企業の社長はそういった心境を理解し真摯に対応したことで、譲渡企業オーナーも気持ちの整理をすることができた。買収企業オーナーの「すべてを包み込む度量の大きさ」が今回のM&Aが成約した一番のポイントであろう。

参考
譲渡会社の概要
事業内容 非破壊検査
所在地 非公表
買収会社の概要
事業内容 地質調査
所在地 長野県

本件M&A事例についてのお問い合わせは担当: 石塚 まで