ホーム > 成約事例 > 事例ライブラリー > 事例ライブラリー21


M&A事例ライブラリ21

M&A市場SMART™掲載企業〔情報ID: SS0088〕注文住宅販売の株式譲渡が成約致しました。

2004年10月

後継者不在による同業への売却 ~個性の異なる両社の融合~

C社は、注文住宅の販売、リフォーム等の工事請負及びマンションの施工等を営む会社である。厳しい経済環境の中にあって、創業約20年を迎え約6000件の顧客基盤を待つなど、地元との密接な関係を強みとした周辺エリアでは最大のハウスビルダーであった。同社の社長C氏は、社内に特定の後継者がいないことから、還暦を迎えたことをきっかけに会社の今後について思いを馳せるようになっていた。

C氏は、会社の後継者問題について株式公開やM&Aなど様々な検討を行ったが、最終的には他の会社との連携によって、後継者問題に限らず、今後の会社の経営活動に新たな展開が図れるという判断により、M&Aで会社を譲渡することが最も現実的かつ合理的な選択だという結論に行き着いた。

一方、H社はC社と同じく注文住宅の施工・販売を営んでおり、H社長の堅実な経営手腕によって優良な財務基盤を強みとして順調に業績を伸ばし、やはりその周辺エリアでは最有力のハウスビルダーとなっていた。当社よりC社買収の提案を受けたH氏は、C社とH社の営業エリアが隣接しており商圏を一気に拡大できることから強い興味を持ち、積極的に検討を開始した。

バイタリティあふれる営業力を強みとしたC社と、財務に抜群の安定感を持つH社との組み合わせは単にエリアが広がる以上の相乗効果が期待されたが、一方で、会社への強い思い入れと社員を始めとして買収後の会社の今後を心配するC氏と、諸事慎重に検討を進めるH氏との間で、一時は交渉が難航する場面も発生した。しかし、紆余曲折するなかで、最終的にはエリアが隣接し異なった個性で補完的な強みを持つ両社が連携することの魅力を双方共通の認識として持っていたことが決め手となって成約の運びとなった。

事業意欲旺盛でバイタリティあふれるC氏は、20年のハウスビルダー事業の経験を生かし、若い企業家への物心両面からの支援と企業経営のコンサルタント的事業を通しての社会貢献活動を行うべくその準備を始めているところである。

一方、H氏はC社とH社の連携による今後の戦略展開に構想を広げるとともに、まずは個性の異なる両社の融合について検討を開始したところである。

あとがき

ご相談を頂いてから2年の月日をかけて成約に至った案件です。住宅業界が大変厳しい状況にあったこともあり、提案先からは会社分割や営業譲渡による事業の切り売りや、民事再生を前提とするような厳しいご要望が多くなりました。しかし、活力旺盛で強固な顧客基盤を持つC社は、会社として譲渡してこそ価値があるという信念の下、最終的には最も望ましい形での成約に結実いたしました。

買い手社長のH氏は検討過程においては非常に慎重な姿勢で交渉が難航する場面もありましたが、ひとたび決断されて以後は全く迷いを見せず懐の大きさが感じられました。

H社とC社の今後の発展を確信するとともに、新たな門出を迎えられたC氏の今後の一層のご活躍をお祈りいたします。

参考
譲渡会社の概要
事業内容 住宅販売会社
所在地 北関東
買収会社の概要
事業内容 住宅販売会社
所在地 北関東

本件M&A事例についてのお問い合わせは担当: 鈴木(伸) まで